【キレイな自炊本作成 】(5)自炊PDFをブックリーダー用に見やすいように最適化する


前の記事:【キレイな自炊本作成 】(4)ドキュメントスキャナーで生スキャンデータを作る
スキャナーで書籍をファイル化できたら、まずPCでページぬけや紙の曲がり、汚れがないかどうか最終チェックし、万が一抜けていたら、再スキャンします。

PCで画面を確認すると、とてもキレイにスキャンできたことがわかります。

が、同じファイルが電子ブックリーダーにインポートするとどう見えるのか?


(※クリックで拡大します)

小っちゃいし、薄いし・・・しかも右の画面残りは何!!
koboではなぜかスキャンしたままのPDFを開くと、最初のページの右端がページ送りをしてもずっと残る現象があります。原因は不明。途中で設定など他のメニューを開くと一瞬消えるんですが、読み進めていくとまた残り、これはかなりいらいらします。

文章自体も読めなくはないんですが、とにかく薄いし、無駄な余白で文字が小さくなっているので、あまり実用的な状態ではありません。

これを、今回はフリーウェア「ChainLP」を使って、ブックリーダーで読みやすいようにカスタマイズしていきます。

ChainLP でできること

ChainLP とは No.722さんが作成したフリーウェアで、連番IMGやPDFなどを、ブックリーダーやタブレットの指定解像度にリサイズして、余白やカラー調整までできちゃうという、自炊で電子書籍を作る人にとっては、まさに「神ソフト」の必須アイテムなんじゃないでしょうか?
これがフリーなんて作者さんを尊敬します(笑)。

→ChainLP詳細&ダウンロードページ

いろんなことができすぎちゃうソフトですが、私が使った主な機能は
・余白除去 ・文字強調(ボールド化) ・ガンマ補正 ・シャープネス
などです。

そして何より、「ファイルサイズがかなり減る」!ブックリーダーでの解像度まで落とすんだから当然ですよね。しかも、これで再作成すると、Koboで見られた画面残りもなくなるという優れもの。
(ってゆーか、これは元々のkobo側の仕様もどうよと・・・(-_-;))

では、実際に手順を追ってみましょう。

ChainLP の作業手順

今回の題材は、小説:「涼宮ハルヒの溜息」(全300ページ)、使用ブックリーダーは楽天koboTouchとします。

1.オリジナルファイルを読み込む。

PDFは「圧縮ファイル」から読み込みます。
コミックなどの連番JPGの場合は「連番ファイル」から最初のJPGだけを選択すれば、全部読み込まれます。

2.各種設定を行う。
読み込まれたPDFは一ページごと一時的にjpgとしてばらされ、個別プレビューができます。

以下、サンプル小説への設定項目です。

(※クリックで拡大します)

・「絵」チェック(左のリスト):チェックを入れると、そのページは「挿絵」扱いとなり、本文とは別設定となります。

・出力:PDFを選択。
・サイズ:使うブックリーダーの解像度を設定。

主要ブックリーダーの設定はあらかじめありますが、koboはまだ未設定なので、「W:600 H:750」で設定を追加しておきます。

・綴じ:右綴じ
(koboはここで決めても反映されないのでページ送り方向の設定で対応)

・ページ補正:小説優先 ・ノンブル:左右上
(各ページのヘッダーと余分な余白が除去されます。ノンブルは消したいページ番号の位置を指定)

・本文ボールド化にチェック
・シャープネス:4
・タイトル/著者を入力

ここでタイトルと著者名を入力しておくと、変換後のファイル名が、[著者名]タイトル名.pdf となります。
また、koboにインポートした時に、タイトル・著者名検索ができます。
(通常のスキャンPDFでは著者名不明となる)

逆に言えば、変換前のファイル名が、[著者名]タイトル名.pdf になっていれば、ここは自動的に入力されています。

すべての設定が終わったら、「出力」ボタンで変換スタート。あとは待つだけ。
変換後のファイルをkoboで見ると・・・・


(※クリックで拡大します)

最初の写真と比べると、本文が太く濃くなって、余白も除去されて非常に見やすいファイルとなりました。
ファイルサイズも、変換前:71.6MB → 変換後:29MBと60%も軽量化されました。

コミック本の場合の設定

コミックの場合は、「ページ補正」を「コミック優先」にします。
また、「本文ボールド化」をオフにして、「ガンマ補正」でコントラストを掛けた方が、細かい文字がつぶれず、描画全体が黒くくっきりします。

特に、ベタ塗りの中の白抜き文字とかは、ボールド化を掛けるとほぼ判読不能までつぶれます。

微妙な設定の違いで、イラストの印象も違います。
どれが正解というよりは、ブックリーダーに入れた時の自分の好みや作品ごとの味なので、ガンマ補正・シャープネスの値は各自の微調整で。

ChainLPで調整後の楽天koboでのチェックテストがこちら。

スキャンデータは、PC、タブレット、ブックリーダーと閲覧する端末も様々。
元データをうまくそれぞれの環境に最適化して、ストレスのない読書をしたいものです。


電子書籍リーダーズカフェ © 2017 All Rights Reserved

電子書籍リーダーの体験レビューや各種端末・書籍の情報をまとめた電子書籍総合サイト

Designed by WPSHOWER

Powered by WordPress