『電子書籍KDP出版への道』連載スタート!(序)出版の準備と手順


電子書籍リーダーを集めるようになって、電子書籍に慣れ親しんでくると、今度は電子書籍を出版してみたくなりました。
AmazonのKindle ダイレクト・パブリッシング(以下KDP)をはじめ、最近ではLivedoorやJUGEMなどのブログサービスからの電子書籍化等、個人が気軽に出版できる環境も徐々に整ってきたので、何はともあれ体験してみよう!と覚悟を決め、準備を始めました。

元々ブロガーなので、文章を書くことはある程度慣れているし、書きたいテーマさえ見つかれば、いつもの数記事分をまとめて書いてなんとかなるんじゃないかと、軽い気持ちで書き始めたら、なんてことはない挫折の連続・・・。
コンテンツ自体を書き上げるのにも苦労しましたが、EPUBファイルとして整えるソフト「Sigil」の使い方や、書き終えてからのKDPの手続きやらなんやら・・・・知ってしまえばどうってことはないことかもしれませんが、知らないと困る(損をする)ことが多くて。

そこで、同じく電子書籍出版に興味があり、これから始めてみようという人のために、そして今後私がまた出版する時の備忘録として、出版手順と注意事項を記しておこうと思います。

KDPでの出版準備

私が出版先に選んだのは一番メジャーでかつ「一度は経験しておきたい」AmazonのKDP。
多分、ここで出版しておけば、他のどこのサービスも簡単にクリアできる予感がします(実際ここしかまだ経験してないので何ともいえませんがww)。

KDPは海外ではすでに始まっていたサービスですが、日本ではKindle端末の発売に合わせて2012年10月にスタート。ゆえに、実際にまだまだ出版→売上→報酬振込みまでこぎつけた人がわんさかというわけでもなく、しかもKDPの規約が月ごとに変わってゆく(改善されていく・・と思いたい)ので、先駆者の話を聞いても、現状とは食い違ってたり、不安定だったりするので、私の手順もこの記事を書いている2013年3月時点での現状だと了承の上、お読みいただきたい。

後日、規約改定などが判明した場合は、その都度追記していきたいと思っています。

出版までの大まかな流れと手順

実際に出版作業を経験してみて、必要を感じた項目と順番をあげてみました。

【任意】
1.出版用Amazonアカウントの作成
2.電子資金振替 (EFT) に必要な銀行口座の開設
3.ロイヤリティの米国源泉徴収(30%)免除の申請

【必須】
4.KDPアカウントの出版者情報・銀行口座の登録
5.コンテンツのテーマ・構成を考える
6.原稿の執筆
7.EPUBファイルの作成
8.Kindle Previewerによる検証
9.KDPへの書籍登録
10.Kindleストアへの出版

各項目については、項目ごとに詳細説明の記事を書いていきますが、だいたいこんな流れです。
私は最初、「コンテンツさえ書き上げてしまえば、あとは簡単簡単」と思ってましたが、労力と神経の半分以上は準備と手続きに使ったと思います(笑)。何故ならば・・・・

アメリカのサービスの難しさと今後の日本向けサービスについて

ご承知の通り、Amazonはアメリカの会社であり、KDPもアメリカが提供するサービスです。
AmazonのKindleストアに出品するということは、アメリカで報酬が発生し、その報酬に対するアメリカの税金がかかり、アメリカから振り込まれます。

普段私達が「Amazonで買い物する」といえば、Amazon.co.jpにアクセスし、完璧な日本向けサイトとして利用しているので、Kindleに関してもそんな気分で買っていましたが、いざ出版となると、KDPでは全世界向けにダイレクトに出版できるので、日本だけの問題ではなくなり、すべてアリカ主体のシステムに従わなければいけません。

これは今だけなのか、もっと日本法人が日本人向けの取り次ぎサービスを普及させるのかはわかりませんが、「いつ出版するのか?今でしょう!」的前のめりの人は、現時点ではいろいろ考えて出版する必要があります。

■米源泉徴収と海外送金手数料
何も手続きをしないままKDPで出版した場合、販売分のロイヤリティには米国外に住む著者に対して30%の源泉徴収が引かれます。

【例】100円の書籍が100冊売れた場合(35%のロイヤリティ)
ロイヤリティ元本:100×100×0.35=3500
米源泉徴収後:3500×0.7=2450

また報酬を「円建て」の海外送金で受け取る場合、「被仕向送金手数料」「円為替取扱手数料」「リフティングチャージ」等手数料の種類や名前は銀行によって違いますが、平均的に2500円以上とられるようです。

少々目標数値が低レベルですが、完璧マイナスやん(笑)!!

正直、税金免除申請や銀行のチョイスは考えなくても出版自体はすぐにできます。
でも、ベストセラー作家や有名人の出版なら、この2つの問題は「誤差範囲、誤差範囲。この位は別にいいさ」と鼻で笑えますが、私のような「記念出版」レベルの弱小ブロガーが1円でも多く入金を実現するには、「米源泉徴収の免除手続き」と、「海外送金手数料が極力かからない銀行に口座を開設する」という2つの手間を惜しんではならないということです。

今のところ、銀行については新生銀行やシティバンクだと手数料がかからなかったという先駆者のブログ報告も上がっており、手数料の金額は本当に銀行に左右されるので、「鼻で笑えない人」は、まずは自分の銀行の状況を調べてみることから始めましょう。

■日本語書籍(縦書き)への対応
日本語書籍、特に活字が主体の小説やエッセイ・ビジネス本は縦書きで作りたいのですが、世界的には縦書き社会は圧倒的少数派であり、ファイル対応はまだまだ煩雑かつ遅れてるといえるでしょう。
実際、EPUB化する時も縦書きにするためにはCSSやHTMLに縦書きにするためのコードを入力しなくてはいけないし、出版前のプレビューツールで確認する時も、エラーや不具合が生じやすいので、私もとても苦労しました。

特に、iOSでの対応はひどいw。
EPUBで縦書きの設定をしてKindleフォーマット(.mobi)に変換後、iPad等でテスト表示してみると横書きに表示される(実際に正式出版後のものは縦になるらしい)とか、出版後もiOSデバイスへのダウンロード可能となるタイミングが数時間遅れるとか、「縦書きなめとんな」とぼやきたくなることもしばしば。

iPadやiPhoneがこれだけの普及率を誇ってしまうと、まず最初にクリアしたいデバイスであることは間違いないので、Appleにせよ、Amazonにせよ、ガンバレ!日本法人!(←ムリかww)。

とか言って、最初からやる気をそぐようなネガティブ思考の記事になってしまいましたが、クリアしてしまえば、何とも楽しいエキサイティングな経験ができると思いますので、是非是非一緒に「作家人生」を歩みだしましょう!

では、また次の記事で。


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